市長査定始まる

update 2014/1/24 09:57


 函館市の2014年度予算編成が大詰めを迎え、23日から工藤寿樹市長による査定が始まった。同市長の1期目最後となる本格予算編成で、16年3月の北海道新幹線開業を見据えた活性化対策とともに、厳しい財政下で収支の均衡を図れるかが課題となっている。

 この日は市役所会議室で午前10時から査定を開始。財務部幹部が歳入歳出の見通しや、市の中心市街地活性化基本計画の中核事業として建て替えられるWAKOビルの関連予算について説明。

 新ビルの総事業費約50億円のうち、市が補助金として3年間で約12億円を支出し、新年度予算では約2億6000万円を計上するとしたほか、同ビル3、4階に「はこだておもしろ館」や「子育て世代活動支援プラザ」を整備するための保留床購入費として3年間で14億円を見込み、新年度は約6億1000万円を計上すると説明した。

 工藤市長は査定に当たり、「北海道新幹線開業につなげる年として、これまでの計画や設計したものが表に出てくる。将来への希望が現れてくる年にしたい」と期待を込めた。

 一方で、2012年に策定した新行革プランでは、14年度予算から基金に頼らない財政運営を打ち出している。同市長は「1997年度から赤字予算が続いており、18年ぶりの収支均衡予算を目指していく。メリハリのついた予算編成をしていきたい」と述べた。

 査定は29日までの予定で、2月12日に新年度予算案を発表、同27日開会予定の定例市議会に提案する。

提供 - 函館新聞社

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