道南スルメイカ漁 2年連続の不漁

update 2014/1/23 09:56


 道南スルメイカ漁は、函館市水産物地方卸売市場(豊川町)での取扱量が4265トン(昨年6月〜今年1月20日現在)と低迷、今季は事実上終了した。2012年度の3999トンに次ぎ、平成に入って2番目に低い水揚げ量で、2年連続の不漁と厳しい結果だ。

 同市場では、今月14日を最後にスルメイカの取り扱いはない。1月は17トン(20日現在)で、漁期トータルの数量は前年比7%増の4265トン。一方、1キロ当たりの単価は08年度以降で最も高い334円。

 今季は漁期前半(北上群の漁獲)に函館近海で漁場がうまく形成されず漁獲が低迷、後半(南下群の漁獲)にやや持ち直したが前半の不漁を挽回するには至らなかった。漁獲ピークは11月下旬となり、12月下旬だった前年度より早かった。

 現在は海水温が8度ほどに低下し、群れは函館近海を通過したとみられる。近年の低迷の要因について、道総研函館水試(湯川町)の澤村正幸研究主任は「秋漁(南下群)の漁期が短くなり、春から夏にかけての北上期の漁も短くなっている。間の夏枯れも長引く傾向にある」と話している。

提供 - 函館新聞社

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