アイヌの言葉「イランカラプテ」入りバッジでおもてなし 道協会支部が全道先駆け製作

update 2014/1/22 10:07


 北海道アイヌ協会函館支部(加藤敬人支部長)は、アイヌ語のあいさつ「イランカラプテ」(こんにちは)を広めようと、このほど丸型缶バッジを作成した。全道各地の協会に先駆けて、観光客におもてなしの心を発信しようと作り、函館ホテル旅館協同組合(遠藤浩司理事長)と共同で、市内の観光業界関係者に配布を始めている。

 内閣官房アイヌ総合政策室が「イランカラプテ」を合言葉にしようと展開しているキャンペーンを後押しするのが目的。「自然や食とともに、北海道の文化を観光客に売り込んでいきたい」(加藤支部長)と企画した。

 バッジは1000個作り、イランカラプテの文字とともに、民族衣装をまとった女の子をキャラクター化したデザイン。観光関係者への配布を始めているほか、函館湯の川温泉旅館協同組合の協力も得た。

 函館市も「函」の文字をあしらったロゴマークの缶バッジを作っており、「ホテルの従業員に一緒に身につけてほしい」と加藤支部長。遠藤理事長も「北海道新幹線開業の前から、おもてなしの心をPRしたい」と話している。

 一般向けには1個200円で販売しており、函館空港売店や函館元町ホテル(大町)、カフェダイニングJOE(末広町)と、アイヌ雑貨店コポロ(元町)で扱っている。問い合わせは同支部(рO138・22・1226)へ。

提供 - 函館新聞社

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