厚沢部で新春鹿子舞交流会
update 2014/1/20 10:09
【厚沢部】東北地方に起源があり、江戸時代から伝わる郷土芸能「鹿子舞(ししまい)」で新年を祝う、第19回新春町内鹿子舞交流会が19日、町民交流センターで行われた。林業の繁栄や五穀豊穣、無病息災などを祈る優雅な舞で大勢を魅了した。
厚沢部町鹿子舞交流協議会(沢口一雄会長)の主催。町内の上里と当路、富栄の各保存会と美和権現獅子舞保存会が共演した。
桧山南部地域に伝わる鹿子舞は、東北地方に起源があり「桧山」の語源にもなったヒバ(ヒノキアスナロ)の伐採が本格化した1600年代後半に伝えられたとされる。舞台では、笛と太鼓の音色に合わせてシカが勇壮に踊り跳ね、取っ組み合いのほか“道化師”が登場する場面もありユニークな振る舞いで来場者の笑顔を誘った。
後継指導に励む美和の久保田石次さん(82)は「2年前まで一緒に舞台に出ていた。今年の交流会もにぎやかで良かった。来年の交流会に向けて、この一年も達者でいたい」。沢口会長(69)は「メンバーの高齢化や後継者不足で存亡の危機にあるが、頑張ってくれる若者もいるのでうれしい。来年は節目の20回。先人が築いてくれた伝統と宝物を皆で守っていきたい」と話していた。
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