函館市、学校給食に「和食の日」導入検討
update 2014/1/20 10:09
函館市と市教委は、新年度から学校給食に「和食の日」を設ける方向で検討に入った。地元産の海産物や農産物の消費拡大を図るとともに、和食が世界的に見直されている機会をとらえ、子どもたちに対する食育の一環として取り組みたい趣向だ。
市は2012年度の学校給食から、地場の水産加工品の活用を本格的に開始。12年度はサイコロ状にカットしたサケの冷凍切り身と、食べやすいサイズに切った間引きマコンブを献立に使ったほか、本年度は函館産のブリを使ったメニューを3回、サケを2回実施することにしており、3回分の食材費を市が負担するなど、農林水産部と市教委が連携して進めている。
「和食の日」は、地場産食材を使う取り組みの延長線上として位置付けられる。市の農林水産概要によると、和食のだしに欠かせないコンブの生産量が5568d、約75億円(2012年)と全国トップクラスにあることや、沿岸で獲れる魚介類も豊富なことから「食材には事欠かない」と市教委。
さらに昨年末には、ユネスコが「和食 日本人の伝統的な食文化」の無形文化遺産として新規登録を決めたことも後押しする。市教委学校給食課は「食文化を伝える意味でも、子どもたちに給食を通じて和食の良さを伝えることは有意義」とする。
新年度に少なくとも1度は実施する方向で検討を進めているが、具体的なメニューや実施回数、食材に何を使うかなどは現段階で決まっていない。
同課は「最近は和食より洋食が好きな子どもが多いだけに、給食でいかに良さを伝えるかが課題。栄養教諭らも含めて方法を考えていく必要がある」とする。市農林水産部も「やり方次第で、子どもたちに地元の水産物や野菜の魅力をアピールできる」と前向きで、食材加工などで協力していく方針だ。
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