家内健康願いおっぱいまつり…知内・雷公神社で「十七夜講」

update 2014/1/18 10:33


 【知内】町元町の雷公神社(大野格宮司)で17日、女性だけの祭り「十七夜講」が開かれた。乳房を模した餅「しとぎ」を神前に供えることから「おっぱい祭り」の名でも親しまれている奇祭。神事には幅広い年代の女性が参加し、今年1年の健康や家内安全を願った。

 町内にある神木「姥杉(うばすぎ)」の根元に乳房に似たこぶがあり、古くから母乳の出に悩む女性が願掛けに訪れていたということから、この神木にちなんだ祭りが行われている。

 午前中には氏子の女性たちがもち米を使って高さ約10aの「しとぎ」2つを作り、神前に供えた。午後からは社殿で町内の女性が集合し、大野宮司が祝詞や一人一人の名前を読み上げるなどの神事を執り行い、女性は玉ぐしを捧げた。

 供えられたしとぎはお神酒と混ぜ合わせ、参拝した女性に配られて喜ばれていた。参加した70代の女性は「今年は松前神楽も見ることができて良かった。いい年になりそう」と笑顔だった。

提供 - 函館新聞社

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