介助訓練犬が客室初搭乗 認定試験向けJALが配慮

update 2014/1/17 10:35


 体が不自由な人の暮らしを助ける介助犬見習いのホビット(雄、2歳)が16日、パートナーの田畑つかささん(23)とともに、名古屋で介助犬の認定試験を受けるため日本航空(JAL)の便に搭乗した。認定試験を受ける前の訓練犬が客室に入るのは初めてで、認定試験に合格すれば函館初の介助犬になるという。

 ホビットは、昨年2月末から介助犬としての訓練を開始。9月末から市内在住の田畑さんと在宅の合同訓練に励んでいる。ドアの開閉や物の受け渡しなど、身の回りの小さなことを助けている。

 16日は、今月と来月の2回、名古屋市総合リハビリテーションセンターでの介助犬の認定試験を受けるため、飛行機で移動。身体障害者補助犬法では、交通機関などで介助犬、盲導犬、聴導犬の同伴を拒んではならないと定めているが、認定試験前の「訓練犬」は対象になっていない。そのため、合同訓練中から交通機関での練習はできないのが現状だが、田畑さんらの相談に応じたJALが配慮。ホビットが十分な訓練を受けていたことから搭乗を認め、訓練士2人も同行した。

 「飛行機の貨物室では、犬がストレスをためたり、コンディションが悪くなる可能性などがある。搭乗を認めてもらえてありがたい」と日本介助犬協会の水上言さん。田畑さんは「一緒の搭乗は緊張する。ホビットが近くの人に寄っていかないよう気をつけている」とし、「介助犬や盲導犬の認知度が高まっていってほしい」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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