ロック名盤ずらり 団塊世代に照準 函館蔦屋書店
update 2014/1/15 10:14
昨年12月にオープンした函館蔦屋書店(函館市石川町)の音楽ソフト売り場が中高年を中心とした洋楽ファンの注目を集めている。コーナーには1960〜70年代を彩った英米のロックやポップスの名盤がずらりと並ぶ。経済的に余裕がでてきた団塊の世代、さらにはそのジュニア層を取り込むことが狙い。品ぞろえが充実しているのはもちろん、コンシェルジュ(案内人)サービスも好評だ。
2階の音楽ソフトフロアに設けられた円形のコーナー「DEN(デン)」。隠れ家、趣味の部屋という意味で、コンセプトは「大人の広場」という。木製の棚に陳列されているのはザ・ローリング・ストーンズやザ・バンド、ドアーズ、クリームといった60、70年代のロック、ポップスのアルバム約200点。「50〜60歳代の人にとっては青春の思い出と言えるラインアップ」(同店)。
近年はインターネットの音楽配信に押され、CDの売り上げは伸び悩む状況が続いている。レコード会社は消費の中心を担う団塊の世代をターゲットに据え、音質を向上させて再発売したり、音源を発掘してCD化したりしている。同店の売り場構成もその流れに合わせたものだ。
同店では本や映画ソフトなど各売り場になど豊富な知識を持つコンシルジュを配置し、客の質問に答えたり、アドバイスしたりするサービスも特徴。音楽部門のコンシェルジュは、大手レコード会社で洋楽ディレクター、国内プロモーモーションを担当してきた中原文夫さん(66)が務める。経験と豊富な音楽知識を生かし、商品選びを担う。
中原さんは「60、70年代の音は現代の音楽の源流。リアルタイム世代をはじめ、若い人に今と過去の音のつながりを紹介していきたい。お客との対話や情報発信に力を入れる」と意気込む。12日には同店が初めて主催するイベントとして、中原さんと客による座談会も行われ、好評だった。参加した市内の50代の男性は「居心地の良い売り場。CDを買い直す機会も多く、訪れる回数は増えそうだ」と話していた。
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