みそぎ祭り開幕

update 2014/1/14 10:07


 【木古内】町の伝統神事「第184回寒中みそぎ祭り」が13日、開幕した。祭りの始まりを告げる参籠(さんろう)報告祭が佐女川神社(野村広章宮司)で行われ、真冬の厳しい鍛練に励む4人の行修者が水ごりに挑む姿に多くの観客から拍手が起きた。

 社殿では野村宮司による祝詞の奏上や関係者が玉串をささげる神事が執り行われ、祭りの成功を祈願した。その後、下帯姿の行修者が石段を降り、境内で水ごりをして体を清めた。始まった午後7時ごろの気温は氷点下4度。雪も降り続く中、力強い掛け声とともに冷水を浴びる体からは湯気が上がり、鍛錬の厳しさを伝えていた。町内の女性は「寒さに耐えて頑張っている姿に感銘を受けた」と拍手を送っていた。

 行修者は別当の藤原哲朗さん、稲荷の宮下知哉さん、山の神の高橋駿さん、弁財天の目時基史さん(いずれも22)の4人が務める。14日は午後5時半ごろから「みそぎ行列」がスタート、同神社境内でみそぎ太鼓の演奏や冨まき(餅まき)などが行われる。最終日の15日は午前11時50分ごろ、行修者がご神体を持って海に入る「海中みそぎ」でクライマックスを迎えるほか、各種イベントも開催される。

提供 - 函館新聞社

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