デートDV防止へ研修会
update 2014/1/14 10:04
交際中の相手から暴力などを受ける「デートDV(ドメスティック・バイオレンス)」の防止や性教育について考える研修会(渡島総合振興局、渡島教育局主催)がこのほど、道立函館高等技術専門学院(桔梗町)で行われた。被害者支援に当たる専門機関の職員や教職員ら約100人が受講し、被害の実情や予防教育の必要性について認識を共有した。
毎年定期的に行っている研修会で、今回は若年層への啓発を展開していこうと、学校の教職員を交えて行った。
最初にDV被害者支援に当たるNPO法人「ウィメンズネット函館」の古川満寿子理事長が講演し、夫婦間で起きる暴力を防止するにはデートDVの予防教育が重要と指摘。同法人で取り組んでいる予防講座の内容を紹介しながら実際にロールプレイ(役割演技)も実演し、デートDVの具体例を示した。
DVは身体的な暴力だけでなく金銭や心的、性的にかかわる暴力も含まれるとし、「力の差があるところに差別や暴力が生まれる。DVを受けると当たり前に生きる権利が失われ、暴力を1人で我慢すると自信を失い、自分を大切に思えなくなる」と強調。被害者から相談を受けたときは「暴力を受けたのはあなたのせいではないと伝えて。別れ際が危険なので、安易に別れなさいと言わずに本人の意思を尊重しながら対応を」と呼び掛けた。
このほか、2012年10月に開設された性暴力被害者支援センター北海道(さくらこ)の小野寺るみ子センター長がこれまでの相談状況を説明。これまで227件の相談があり、被害時の年齢は半数以上が10代、10歳未満だったとした。
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