13年度上期 観光客数 渡島6.6%増695万人 桧山も0.6%増

update 2014/1/11 10:39


 渡島総合振興局と桧山振興局は10日、本年度上期(4〜9月)の観光入り込み客数を発表した。渡島管内は前年比6・6%増の695万2000人で、東日本大震災で落ち込んだ2011年から2年連続で増加。桧山管内は前年同期比0・6%増の81万1300人だった。

 渡島総合振興局によると、GLAYコンサートなど大型イベントが続いたことや、函館―台湾の国際定期便が好調だったため、大きな伸びとなった。

 道内客は7・2%増の364万4000人、道外客は6%増の330万7000人。月別では、4月から9月のすべての月で前年を上回り、特に9月はイベントの来場者増などで前年の10%増となった。

 市町別では、全体の46%を占める函館市が7・1%増の325万2000人。7月以降、JRの特急出火事故の影響で運休があったものの、函館ハーフマラソンや函館競馬長期開催などで集客があった。函館市のほか、七飯町や北斗市、松前町など6市町も前年を上回り、七飯町はファミリー層でのレンタカーパックが増加。松前町は9月のマグロ祭りの入り込み客数が前年から倍増。北斗市はスポーツ合宿の団体数が増加した。

 福島町、森町など4町が減少し、長万部町はJRの事故の影響を受けた。

 桧山管内は、今年5月に廃線となるJR江差線木古内―江差間の利用者増で、江差など沿線各町の入り込み数が増えた。道内客が同0・4%減の67万6200人、道外客が同6%増の13万5100人。

 町別では、江差が同2・1%増の34万7800人、せたなは同3・5%減の15万5500人。厚沢部は8万5400人で前年と同じ。夏季は天候不順の日が多く、管内5カ所の海水浴場は全地点で減少した。

 江差は、定期観光バスの運行期間の延長や江差線廃線ツアーなどが好材料となったが、一方で道内中学校の宿泊研修が減少。厚沢部は6〜8月の土日・祝日の多雨、道の駅改修工事中などが影響した。

提供 - 函館新聞社

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