初競り威勢良く 青果・水産物市場
update 2014/1/6 10:31
函館市内の青果物、水産物を取り扱う両卸売市場で5日、新年恒例の初競りが行われた。全国的な景気回復の波に乗り、市場がさらに活性化するよう関係者が早速威勢のいい掛け声をあげ、2014年のスタートを切った。
○…函館市水産物地方卸売市場では午前7時から「初売り式」が開かれ、卸売業者や仲買人ら約300人が集まった。
工藤寿樹市長は「消費者の魚離れなど市場を取り巻く環境は厳しいが、初競りに勢いをつけて今年一年すばらしい年にしたい」と願いを込めた。函館魚市場の松山征史社長のあいさつ後、函館水産市場仲卸協同組合の本間正彦理事長が手締めを行った。
式後の初競りでは、タコやタラ、ホタテなどが並んだ中、値を読み上げる競り人と注文を入れる買い手の声が活発に飛び交った。今年は天候に恵まれ、総入荷量は昨年より30d多い34dだった。
○…函館市青果物地方卸売市場(西桔梗町589)では午前6時40分から「初せり式」を実施。そろいの法被を着た市場関係者約130人をはじめ、自民党の前田一男衆院議員もお祝いに駆けつけた。
片岡格副市長は「函館の魅力を一層高めるため、歴史や景観、街並み、食をクローズアップしてブランドイメージを効果的に発信したい」と述べ、同市場も函館経済活性の一翼を担うことを期待した。東一函館青果の木戸浦静男社長は「市場を取り巻く難問はあるが、食の安心安全の信頼確保、青果物の安定供給に全力を努め、活性化にも力を尽くしていく」と決意を新たにした。
丸果函館合同青果の勝木敏孝社長の発声で三本締めを行い、函館巴太鼓による和太鼓の演奏が場内に響き渡った。同市場によると、冬場は本州産が中心。この日の入荷量は野菜が前年同日比4・9d減の53・4d、果実は同1d減の16dだった。
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