16年度に「青函博覧会」計画

update 2014/1/2 11:06


 函館市と青森県青森市、弘前市、八戸市の4都市でつくる「青函圏観光都市会議」が、北海道新幹線開業後の2016年度に合わせ、4市全体で「青函圏博覧会」(仮称)の実施を計画している。4市の代表的な観光地やイベントを、それぞれパビリオン風に見立てて通年で紹介し、観光客らが各地域を周遊できる取り組みを目指していく。

 4市は昨年3月、15年度の北海道新幹線開業を見据え、都道府県の枠組みを超えて連携し、広域観光を推進しようと同会議を設立。工藤寿樹函館市長、鹿内博青森市長、葛西憲之弘前市長、小林眞八戸市長が共同代表に就任している。昨年は観光ポスター作成をはじめ、青森県の3市が「はこだてグルメサーカス」に参加したり、9月からは周遊キャンペーンなども展開している。

 「博覧会」は何らかの施設を建設するのではなく、今ある観光資源や施設、イベントに磨きをかけることで、国内外の観光客へのアピールを強める狙いがある。

 東北地方では2012年3月から1年間、観光庁が主導し、東日本大震災で落ち込んだ観光の盛り上げを目的に「東北観光博」を開催。東北6県を28地域に分けてパビリオンに見立て、祭りや郷土料理などを売り込んだ。青函圏も東北での取り組みを参考にしながら、事業を進めていくものとみられる。

 4市は違った個性を持ちながら、すべての都市が縄文遺跡を有しているほか、サクラや温泉、豊富な海の幸など共通項も数多い。一方で、北海道新幹線の1年前には北陸新幹線の開業も控えており、地域間競争に打ち勝てる大型観光圏の構築が課題となっている。

 同会議の事務局となっている市観光コンベンション部は「4つの都市がそれぞれに魅力を高めていく取り組みを進め、観光客にとっての満足度を高くしていく必要がある」と指摘。新幹線開業によって首都圏や北関東、南東北との距離感が縮まることを契機としてホスピタリティー(もてなしの心)や観光資源の磨き上げを図る構えで、同部は「滞在型観光を進める上での手法の一つとして、広域連携を進めていきたい」と意欲を示している。

提供 - 函館新聞社

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