旧ロシア領事館 国際コンペで利活用提案へ

update 2013/12/10 10:07


 旧ロシア領事館(函館市船見町17)の利活用計画をテーマにした国際コンペ「ハコダテ☆ものづくりフォーラム」設計競技2014(実行委主催)が、来年開かれることが決まった。世界中にアイデアを募り、函館の伝統的建築物を後世に残す方策を提案する。8日には現地調査を行い、企画が事実上始動した。

 現建物は1906年に建設、96年に市立道南青年の家としての役目を終えた後、17年間使われていない。所有者の市も活用策を検討しているが、妙案を見い出せていない。そこで、同フォーラムが市に国際コンペの開催を提案し承諾を得た。

 設計競技は今回で3回目で、国際コンペは初めて。来年4月に募集を始め、7月の1次審査を経て8月に公開プレゼンテーションによる最終審査を行う予定。優秀作品は市に提案し、具現化の一助としてもらう。

 現地調査は、市企画部職員2人の立ち会いのもと、同フォーラムと、協力するNPO法人はこだて街なかプロジェクトのメンバー8人が設計条件を提示するため、建物や地盤の高さ、建物の位置の測量、増築部分の測量などを行った。

 同フォーラム代表の石王紀仁さん(53)=市内釜谷町=は「コンペは函館に素晴らしい建物があるというアピールにつながる。応募作品は100以上が目標」と話す。問い合わせは石王さん(電話0138・82・2501)へ。

提供 - 函館新聞社


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