函館産酒米「函館奉行」完成間近

update 2013/12/4 10:15


 兵庫県伊丹市の酒造メーカー、小西酒造(小西新太郎社長)は、函館産の酒米「吟風」と函館高専(岩熊敏夫校長)が作った菜の花を原料とした酵母を使った純米吟醸酒「函館奉行」を来年1月20日から販売すると発表した。約1カ月かけて醸造に取り組み、12月下旬に完成する見通し。同社などは「観光客や海外に、函館の地酒としてアピールしたい」と意気込んでいる。

 同社などは市の仲介を得て、市内亀尾地区の休耕田約8400平方メートルで吟風を生産、今秋に3・2トンを収穫した。米の45%を削り落して芯の部分を使い、醸造用アルコールを添加せずに作り、11月に麹作りと仕込みを行った。

 自社酵母のほか、函館高専の小林淳哉教授の研究グループが開発した菜の花酵母を用いて2種類を生産。自社酵母の酒は720ミリリットル入りを1700本、1・8リットル入りを300本作るほか、菜の花酵母を使った酒を1・8リットル入りで250本作る。価格は720ミリリットルで1800円、1・8リットルで2730円(いずれも税込み)。

 歴史を感じさせ、観光客もイメージしやすいとして「函館奉行」とネーミング。ラベルには五稜郭や赤レンガ倉庫群などをあしらった。

 高級路線の酒として、通常の倍の時間をかけて醸造を進めている。同社は「少し辛口で、香りのある酒に仕上がりつつある。菜の花酵母も出来がよく、香りが出始めている」と自信を見せている。

 1月8日には有料で試飲会を予定。20日からはイチマス(湯川町1)が市内飲食店向けに販売するほか、市内の観光名所に720ミリリットル入りを卸す考え。

提供 - 函館新聞社

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