日銀金融経済動向 11月も判断据え置き

update 2013/12/3 10:11


 日銀函館支店(中川忍支店長)は2日、各指標に基づく11月の道南地方の金融経済動向を発表した。家電販売など個人消費の一部に動きがみられたが、景気の総括判断は据え置き、5カ月連続で「着実に持ち直している」とした。中川支店長は「景気回復のカギを握るのは個人消費。ボーナス支給後の動きを注視したい」と期待をにじませた。

 11月は主要7項目すべてで判断を据え置いた。「個人消費」は、消費税増税や住宅の新築に伴い、家電販売に買い替えの動きがあったが、判断を引き上げるまでには至らなかった。

 「公共投資」の判断は「増加している」から変えていないが、国に続き、道の発注も本格化。10月の公共工事請負額は前年比28・1%増となった。「観光」も判断は「緩やかに回復している」のまま。ただ、10月のホテル宿泊客数や函館空港の乗降客数などは前年を上回り、引き続き好調を維持している。

 「住宅投資」は、サービス付き高齢者向け住宅の建設に一服感。消費税増税を控え、建売住宅が伸びた。「雇用」は、10月の有効求人倍率がバブル期以来の水準となる0・81倍に。ただ、ミスマッチが拡大していることから、判断は据え置いた。

 中川支店長は「食料や衣料に関しては財布のひもは固め」と指摘。また、「持ち直しの動きは続くが、消費に動きがなければ、全体の明るさは出てこない」とした。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです