サ高住や複合型高齢者施設 開業ラッシュ 競争激化

update 2013/12/1 10:28


 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や複合型高齢者施設の建設、オープンが函館市内で進んでいる。医療機関と連携し、介護度の重い利用者にも対応する施設が多く、競争が激化している。

 サ高住は、入居者の安否確認と生活相談が義務付けられた高齢者向けの賃貸住宅。ヘルパーステーションやデイサービスなどを併設した施設が多い。

 市内で介護保険施設などを運営する医療法人社団向仁会(阿部智哉理事長)は11月4日、万代町1にサ高住「福寿庵」を開所した。同法人の定期巡回・随時対応型訪問看護事業所と連携。現在、37室のうち20室ほどが入居済みで、介護が必要となる前に早めの準備として入る人が多いという。「入居者は良いペースで増えている。自立生活ができる元気な方も多い」と相談窓口の押野匡史さん。

 木材・流通大手のテーオー小笠原(小笠原康正社長)も同22日、北浜町5に「ハートToハート北浜」をオープン。サ高住60室に、24時間対応の定期巡回、医療機関と連携したショートステイ25床などで付加価値を高める。「地域の安定した企業として、本格的に福祉事業に参入した。ご家族の介護負担を軽減し、地域福祉の向上に貢献したい」と小笠原勇人副社長は語る。

 社会医療法人函館渡辺病院(三上昭廣理事長)は、来年2月下旬のオープンを目指し、湯川町2に複合型施設「ケアタウン昭里(あかり)」を整備中。サ高住「あじさい」(75室)を核に、定期巡回ステーションやデイサービス、訪問看護やヘルパーステーションなどを併設する。「医療と福祉の複合サービス提供を想定しており、医療度と介護度の重い方に対応することも可能」と浜田聡事務局長は語る。

 サ高住は賃貸住宅だが、介護が必要な入居者には別料金で介護サービスを提供するため、国土交通省と厚生労働省が所管する。函館市内には建設中も含め29施設888室がある。高齢者の住まいのひとつとして注目され、函館では特に建設ラッシュが続いている。

 福祉関係者は「入居者獲得競争が激化しており、複合型や関連施設と連携することで付加価値を高めている」と説明する。

提供 - 函館新聞社

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