11月の有効求人倍率0・82倍

update 2013/12/27 09:45


 函館公共職業安定所がまとめた渡島・桧山管内の11月の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は前年同月を0・20ポイント上回り、0・82倍となった。1991年8月の0・84倍に次ぐ高水準。依然として求人と求職の希望が合わない雇用のミスマッチが続いているものの、雇用環境に明るさが広がっている。

 有効求人倍率が前年同月を上回ったのは42カ月連続。10月、11月と0・80倍台となり、バブル期以来の高い水準で推移している。同職安は「データが残る91年4月以降で最高だった同年6月の0・88倍も視野に入った」とする。基調判断は10月から変わらず、「一部に厳しさが見られるものの、改善傾向にある」と据え置いた。

 新規求人数は前年同月比24・1%蔵の2262人で、11カ月連続で増加した。公共工事の増加で人手不足が続く建設業、年末商戦に向けて人員確保を図った卸売業・小売業からの求人が好調だったことが要因。

 業種別にみると、建設業が同36・8%増の223人。医療・福祉は同33・9%増の691人だった。いずれも人手不足が深刻な状態。景気が持ち直す中、物流も活発になってきており、運輸業・郵便業が同2・1倍の137人に増加した。製造業は同10・9%減の156人に。水産加工が微減で、ほかの食料品も減少した。

 就職件数は同4・6%増の563人で3カ月連続の増加。同職安は「製造業が伸びないことが懸念材料」と指摘するものの、求人数、就職件数とも増加しており、雇用環境はこのまま改善傾向の動きを続けるとみている。

提供 - 函館新聞社


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