新青森―新函館524億円 道新幹線事業費

update 2013/12/26 09:47


 国土交通省は25日、整備新幹線5路線の事業費案を発表した。北海道新幹線の新青森―新函館(仮称)間の新年度事業費案を13年度当初比47%減の524億円、札幌―新函館間に同2倍の約120億円とした。5路線の総事業費は1560億円。

 2005年度に着工した新青森―新函館間は、初年度の30億円を皮切りに年々増え続けてきたが、来年度予算では建設工事のピークを過ぎていることから2年連続で減額となった。

 同区間の総工費は今年1月に、4590億円から5508億円(11年3月価格)へと増額認可されており、来年度予算を加えた総配分額は4876億円。事業費ベースでの進捗率は88・5%に達している。

 一方、札幌―新函館間の事業概要は明らかではないが、本格工事に向けて本年度同様に調査や設計を進める見通し。

 来年度の事業費に関し、函館市の工藤寿樹市長は26日の定例会見で「(事業主体の)鉄道・運輸機構もきちんとした形で開業予定に間に合わせると信じている。一連のJR北海道の問題とは別であり、心配していない」と話した。

 新駅の建設が進む北斗市は「妥当な額と認識している」とし、札幌延伸に向けても「早期開業に向け、今後も順当な予算化を望みたい」(以上建設部)としている。

 札幌延伸で駅が建設される長万部町の白井捷一町長は25日の道南並行在来線並行ブロック会議の席上で「早期開業を望んでいるが、国の予算が今後どう配分されていくのか課題だ」と指摘した。

提供 - 函館新聞社


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