寒締めベビーリーフ 研究2年目に着手…道南農試

update 2013/12/17 09:57


 【北斗】冬の寒さを利用したベビーリーフの寒締め栽培技術を開発するため、道総研道南農試(北斗市本町)が2年目の研究に着手した。寒締め処理によって糖度が増し食味が良くなることが分かっており、安定生産に向けた技術を実証する狙い。新たに、消費量が多いリーフレタスと小松菜の寒締め栽培にも挑んでいる。

 試験では、ハウス1棟(100平方b)でべビーリーフ22品目を栽培。今年は草丈10〜15aと十分な大きさに育ってから寒さにさらすため、種まき時期を昨年より10〜20日前進。10月中、下旬の2回に分けて種をまき、今月上旬から低温に当て、来年2月末まで収穫予定。低温条件は5度以下とする。

 糖度、ビタミンCのほか、硝酸イオン濃度の品質変化について調査する。改行 別のハウス1棟(200平方b)では、10月上旬にリーフレタスの定植と小松菜の種まきも。メジャーな野菜でも寒締め処理が有効かどうかを確かめる。

 同農試によると、昨冬、視察に訪れた釧路管内白糠町の農業生産法人が今冬から、ベビーリーフ寒締め栽培に取り組む。道内の民間事業者では初の試みで「ほかにも相談があれば応じたい」(同農試)という。

 1年目の成果では、ハウス内での凍害はほとんどなかった。また、室内試験より低温条件下(ハウス)での栽培でビタミンCと甘みが高くなり、硝酸イオン濃度は半減。食味評価も良い結果が得られた。改行 高濱雅幹研究主任は「冬に作る野菜の品目を増やしたい。冬季は生鮮野菜が高騰するので、道産野菜を安定供給するメリットが大きい」と話す。

 少雪の道南では、周年被覆ハウスを生かし、冬に野菜を出荷できれば飲食店などで需要が期待できる。

提供 - 函館新聞社


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