自主夜間中学「函館遠友塾」来年5周年 節目祝う
update 2013/12/16 09:50
来年開学5周年を迎える自主夜間中学、函館遠友塾(今西隆人代表)は15日、ロワジールホテル函館(若松町)で5周年記念式典を開き、塾生や卒業生、スタッフ66人が節目を祝った。
同塾は2009年4月開学。戦争や家庭の事情などで満足に教育を受けることができなかった人を対象に受け入れ、3年間かけて、ひらがなの読み書きや足し算などの基礎学習から中学1年生レベルの学習までを指導する。毎週水曜、市総合福祉センター(若松町)で授業を行っており、現在は20代から90代までの50人が在籍する。
式典で今西代表は「開学から5年が経過したが、塾生や卒業生は逆に若返ったように見える。思い出話しをしながらひと時を過ごしてほしい」とあいさつ。続いて、札幌遠友塾元代表で、北海道に夜間中学をつくる会代表の工藤慶一さんが記念講演。遠友塾運営時の苦労話や塾生のエピソードを振り返り「塾生は学びを通して交流が広がり、気持ちも穏やかになる。つらい思いをしている人に温かい目を向けるようにもなり、何よりも長生きする人が多い」と話した。
式典後、恒例のクリスマス忘年会を開き、参加者は料理を食べたり余興をしながら楽しんだ。
今西代表は「塾生が学び喜ぶ姿が私たちスタッフの力になっている」と話していた。
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