北斗市と協議「年内に1回」 新幹線駅名問題で工藤市長

update 2013/12/6 10:09


 北海道新幹線新駅の駅名問題に関し、函館市の工藤寿樹市長は5日の市議会一般質問で、実施が決まっている北斗市との協議に関し「年内にまず1回は開催できるようにしたい」との見解を示した。今月中旬の開催が有力視されているが、現段階で正式な日程は決まっていない。

 駅名をめぐり、「新函館」を推す函館市と「北斗函館」を主張する北斗市で見解が分かれていることから、工藤市長は11月に協議を提案。北斗市の高谷寿峰市長も応じ、両市の市長と正副議長の6人で話し合うことが決まっている。

 工藤市長は能登谷公氏(市政クラブ)の質問に対し、「対立しているかのごとく捉えられ、話し合いのない中で駅名が決まったら両市の将来にしこりが残る。好ましいことではない」と、協議を提案した趣旨を改めて説明した。

 一方で、市議会が今年3月に決議している「新函館」の名称を尊重する意向も示し、同市長は「函館の持っているブランド力によって、開業効果を道南全体に波及させることができる。『新函館』がベストと思っている」と述べた。

 また能登谷氏は、道が両市の調整に意欲を示しているとされる点に言及し「現駅乗り入れなどを道に反故(ほご)にされたいきさつがある。市民の中には、駅名も仲介に入られれば、また反故にされるのではという意見が多くみられる」と指摘。

 これに同市長は「道も心配していると拝察されるが、最終的な決定権者はJR北海道という点を踏まえ、両市で話し合うことが必要」との認識を示した。

提供 - 函館新聞社


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