ドサンコの魅力学ぶ、函館でフォーラム

update 2013/11/25 10:20


 北海道和種馬・ドサンコへの理解を深めてもらう「どさんこ馬フォーラムin函館」(北海道和種馬保存協会主催)が24日、函館市内や近郊で開かれた。ドサンコとの触れ合いや講演を通じ、北海道開拓に大きな役目を果たした歴史ある馬の魅力を学びながら、活用策について考えた。

 ドサンコは函館・道南が発祥地とされ、人や物資の運搬などで北海道開拓に貢献した。フォーラムはこれまで札幌や道内の馬産地で開いてきたが、函館では今回が初めて。約45人が参加した。

 午前中はシャロレー牧場(森町)や亀尾ふれあいの里(市内米原町)などを訪れ、前足と後足が同時に前に出る「側対歩」(そくたいほ)といったドサンコの特徴を学んだほか、隊列を組み、背中に荷物を乗せて運送する「だんづけ」などの実演見学を行った。

 午後からは湯の浜ホテル(湯川町1)で、北大大学院教授で同協会会長の近藤誠司さんが講演。ドサンコが道南で広く使われた理由として、1902(明治35)年に在来馬を去勢する法律が施行されたものの、当時の道庁長官の求めで道南、日高地方では法律が適用されなかったことを紹介した。

  その上で、近藤会長は今後の活用法として肉用や乗馬、流鏑馬(やぶさめ)、災害発生直後の救援活動などを挙げ「ドサンコはさまざまなDNAを持っている。乗用や背中に荷物を積むなど、方法はいくらでもある」と述べた。

 市内東畑町で農園を営む北井清一さん(48)は「生活に密着した馬であり、ドサンコでまちおこしもできると感じた。農園でも飼育したい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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