駅名問題「両市間で解決を」 工藤函館市長が会見

update 2013/11/13 09:56


 函館市の工藤寿樹市長は12日の定例会見で、2016年3月開業予定の北海道新幹線新駅の駅名問題に言及した。「北斗函館」を主張する北斗市との協議が必要との認識を改めて示すとともに「トップ同士だけで話し合って解決しようとはならない」と述べ、「新函館」を決議している市議会と協議した上で、道の調整、仲裁を経ずに両市間で解決することが望ましいとした。

 駅名をめぐっては、北斗市議会が「北斗函館」、函館市議会が「新函館」を決議し、双方がJR北海道に要請。松本栄一函館商工会議所会頭は折衷案として「新函館北斗」を提案している。

 同市長は会見で、北斗との協議の必要性について「誰かが動かないと、両すくみでにらみあっているだけ。私なのか他の誰かか断言できないが、誰かが動く必要がある」と述べるとともに、すでに決議済みの市議会の立場を尊重する考えを強調。東京やタイへの出張を控えていることから、帰国後に協議に向けて動き出す意向を示唆した。

 今月1日の市町会連合会との懇談会で「引き分けでも仕方ない」と述べたことに関し、市長は「妥協することを考え始めたわけではなく、その前提で話をするつもりはない」と述べた。「両者の名前を取ることが引き分けなのか」という質問に対しては「それがすべてだとは思わない」とした。早期決着を求める経済界に対しては「正式名称でPRしたい気持ちは分かるが、今でもポスターは作っており、現段階で不自由はない」との認識を示した。

 併せて市長は、高橋はるみ知事が両市間の調整に意欲を示していることに関し「長屋の隣同士が話し合ってもいないのに、大家がいきなり入ってくることにはならない」とし、改めて道をけん制。「まずは二国間交渉みたいなものを、どう呼び掛けて始まるかになる」と述べ、両市間での話し合いが先決と強調した。

提供 - 函館新聞社


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