観光客 10年後に550万人目標 函館市基本計画策定委が素案
update 2013/11/13 09:55
函館市観光基本計画の次期計画を審議する策定検討委員会(委員長・木村健一公立はこだて未来大学教授)の本年度第5回会合が12日、市企業局で開かれた。計画素案では観光客の入り込み目標を北海道新幹線開業時の2016年度に530万人、計画最終年度の23年度には550万人と設定。国内市場が縮小する中で、新幹線、函館アリーナ開業や、訪日外国人観光客の増加など、入り込み客数全体の底上げを図る。
これまで同検討委では、量的目標より、質の向上を重視した目標設定の議論を進めてきた。布谷朗観光コンベンション部長は「観光は基幹産業として、経済効果を算出する元になる数値が必要。現実性を持った数値を示した」と説明した。 入り込み客数は昨年度は450万人だったが、本年度上期の入り込みが好調なため、布谷部長は07年度水準の480万人まで回復する見通しを示した。今後の目標値は、北陸新幹線が開業する15年度には470万人に落ち込むが、道新幹線開業の16年度は大幅増の530万人と設定。東京五輪開催(20年)もひとつの契機ととらえ、最終目標を550万人とした。18年度に計画の中間見直し作業を行う際に改めて目標数値に対する状況を見ながら議論を進める考え。
このほか、平均宿泊日数は昨年度の1・16泊から10%増の1・28泊、満足度ではリピーターになりやすい函館の印象を「とてもよい」と答える割合を現状の6割から8割までの向上を目指す。同部は、計画素案の細部を修正し、18日から1カ月間、市民からの意見を公募する。
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