七飯の「王様」 干しシイタケで販売 福田農園

update 2013/11/6 10:10


 【七飯】肉厚でサイズの大きさが特徴の「王様しいたけ」を生産する七飯町鶴野の福田農園(福田将仁社長)は、干しシイタケ「干しの王様しいたけ」を開発した。独自の乾燥方法でうま味成分が凝縮した製品に仕上げた。JR札幌駅構内の道産品アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」で6日から、函館市内でも月内に販売を開始する。新幹線開業を見据え、町の特産品として売り込んでいく考えだ。

 同社のシイタケは渡島総合振興局の食のブランド化事業のもと、「王様しいたけ」のネーミングで知名度と人気を高めた。味も高く評価され、札幌や首都圏の百貨店、有名レストランからの引き合いが多くある。さらに付加価値を高めようと、昨年8月から干しシイタケの開発を行ってきた。開発から製造、販売まで担うことから、国の6次産業化の認定も受けている。

 研究開発には道立工業技術センター(函館市桔梗町)が協力。シイタケに含まれる水分の状態を詳しく調査し、素材の良さやうま味を最大限に引き出す乾燥方法を1年がかりで探ってきた。「乾燥させることで500グラムの生シイタケは、10分の1に50グラムに。うま味は10倍にすることができた」と福田社長は胸を張る。

 検査では従来の原木シイタケの乾燥品に比べ、塩(えん)味とうま味が多く、苦味と渋味が少ないことも分かった。福田社長は「甘く、すっきりとしているが濃厚な味わいが特徴。生シイタケとはまるで違う食感も楽しめる」とアピールする。ほかに粉末状の製品もある。

 どさんこプラザで干しシイタケは50グラム1600円で販売。札幌、函館市内の百貨店、JR函館駅構内の道南産品アンテナショップ「フードカン」でも取り扱うが、規格によって価格は異なる。同社の直売所では700円で販売する。

提供 - 函館新聞社


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