函館市の潮流発電調査、最大流速 国の基準上回る
update 2013/11/4 10:25
函館市は今年7〜9月に汐首岬沖合で実施した、潮流発電の基礎調査結果をまとめた。最大流速は毎秒約2bで、国の公募基準(毎秒1・5b)を上回った。市は秋と冬にも調査を行い、道が今春に行った調査結果を踏まえて、潮流発電の可能性を探っていく方針だ。
調査は函館高専に委託して7月31日から9月4日に行い、汐首岬から約800bの沖合、水深約26bの地点に流速計を設置。1時間に20分間隔で上向きに超音波を発し、海中の浮遊物から跳ね返った音波をもとに、大きく3層に分けて津軽海峡の流速や潮の流れを調べた。平均流速は毎秒0・48〜0・67bだった。
政府は海洋再生可能エネルギーの開発に向け、大規模な実証実験海域の整備に取り組む方針を示しており、参加する自治体を公募している。市は本年度予算に300万円を計上し、今回のほか秋季(10月19日〜11月20日)冬季(12月中旬〜来年1月中旬)の計3回計測し、道の調査と合わせて四季のデータを取る。
国の公募の締め切りは来年2月末で、@2平方`b以上の広さの海域が利用可能A10年以上の海域専用が可能B漁業者と利害関係者の了解が得られているC利用者を複数以上確保する―ことなどを条件としている。道が今年3月に同じ場所で行った調査での最大流速は毎秒1・2bで、国の公募基準を下回っていた。
市企画部は「今回のデータはほぼ想定通りだった」との認識を示すとともに「漁業者と強調し、思いを共有する形をつくりたい。国の実証実験への公募も検討しながら、さまざまな可能性を探りたい」としている。
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