選手サポートに意欲…ハンド女子日本代表のチームドクター永澤さん

update 2013/11/1 09:49


 函館五稜郭病院整形外科主任医長で、ハンドボール女子日本代表のチームドクターを務める永澤雷太さん(44)が、12月にセリビアで開かれる第21回女子世界選手権に帯同する。「リオ五輪(2016年)につながる大切な大会で、楽しみ」と選手のサポートに意欲を語る。

 永澤さんは肩関節外科、スポーツ外傷などが専門。東邦大付属東邦中学(千葉)、同高校時代にハンドボール選手として活躍。女子日本代表の栗山雅倫監督は永澤さんの中学、高校の2年後輩で、同監督の強い要請や、日本ハンドボール協会評議員で函大の松喜美夫監督のサポートなどもあり、12年10月にチームドクターに就任した。1年契約で現在は2年目。改行 11年12月、インドネシアで開かれた第14回女子アジア選手権に帯同。3位で今世界選手権出場が決まった。その後、国内合宿に合流してきたが、海外遠征はこの大会以来で、専門分野を問わず、選手の体調全般を管理する。

 今年9月、東京五輪開催が決定し、10月28日には、女子世界選手権(2年に1度開催)が19年に熊本で開催されることが決まった。永澤さんは「喜ばしいことだが、今の女子日本代表が目標としているのはリオ五輪」と話す。女子日本は1976年のモントリオール大会から五輪の舞台から遠ざかっているだけに、40年ぶりの出場を監督、選手、スタッフが目標に掲げている。永澤さんは「リオで好成績を残さないと、東京での活躍は見えてこない。そのために、五輪出場枠が懸かるなど、セルビアでの世界選手権は大切。これに向かう選手」と説く。

 競技経験もある医師として、函館のスポーツ選手に対し「ハンドボール、バスケットボールとも女子はひざの前十字靭帯(じんたい)を切る選手が多い。ケアも大切だが、予防に対する取り組みに対する考えが少ない。足の使い方、身のこなし方などをしっかりしてほしい」とアドバイスを送る。

 「学生は競技期間が短く、けがで動けなくなるのは悲しい。世界で戦う選手がけがをすることは自身、チームとってさらに大きな痛手。リオに向かう選手が常に100点の状態であるようにしっかり仕事をしたい」と力を込めた。

提供 - 函館新聞社


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