老人福祉センター、入浴有料化を先送り

update 2013/10/30 09:55


 函館市は29日までに、老人福祉センターの入浴料有料化を先送りし、当面の間無料を維持することを決めた。来年度から有料にする方向で検討を進めてきたが、来春からの消費税増税や電気料金の値上げなどを考慮した。

 市は財政難から、老人福祉センター3カ所(谷地頭、美原、湯川)の入浴料を100円とする方向で検討し、年間約1600万円の収入増を見込んでいた。2010年度に行った利用者アンケートでは「多少の負担は仕方ない」が45・6%、「有料にすべき」は9・7%と半数以上が有料化を肯定する意見だったほか、昨年まとめた行財政改革プランでも来年度からの有料化を明記するなど、有料化は事実上、“既定路線”との見方が強まっていた。

 しかし、今年9月から電気料金が値上げされたほか、来年4月からの消費税率引き上げ、さらに円安に伴う燃料や食料品の値上げなどを考慮し、現段階で利用者への転嫁が困難と判断した。市保健福祉部は「実施時期は改めて検討したい」としている。

 市は29日に恵山、戸井地域で行われた地域審議会で説明したほか、各センターでは同日から張り紙で利用者への周知を開始した。谷地頭老人福祉センターでは施設内2カ所に張り紙を掲示し「利用者からは『ほっとした』との声があった」という。

 また、旧4町村で合併前から各地域別に行っている高齢者への温泉優待制度も、有料化見送りに伴い、現行制度を当面維持する。

提供 - 函館新聞社


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