松前病院 参与創設 条例案を可決 質疑なし、町民「納得できない」
update 2013/10/26 10:37
【松前】町議会第5回臨時会が25日開かれ、町立松前病院に管理者(院長)の権限で非常勤参与を置くことができる内容の条例改正案を原案通り可決した。町議会は今年6月、同様の内容を含む条例案を否決した経緯がある。同日は質疑が一切なく、傍聴した町民が閉会後に説明を求めるなどして声を荒らげ、議場内は騒然となった。
同病院に関しては、運営をめぐって設置者(町)と管理者の間で対立が深まり、木村真司院長ら医師計7人が相次いで辞職願を提出している。同日は議案の提案説明を前に、石山英雄町長が発言し「このような事態を引き起こし、多くの皆様に多大な心配や不安を与え申し訳ない」と陳謝した。
可決されたのは「松前町病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例」の一部改正案。主な改正は、病院に「非常勤参与」を新たに置く内容で、参与は「副管理者」と規定し、院長の権限で採用が可能なほか、50万円を上限とし報酬も決定できることなどを盛り込んだ。
6月には、町が病院に「経営アドバイザー」を置く内容の条例改正案を提案したが、町議会が否決。9月には「経営アドバイザー」などの項目を削除する議員提案の修正案を可決していた。
同日、条例改正案の審議では、議員からの質問や討論は全くなく、全会一致で可決した。傍聴に来ていた町民は閉会後、「今の審議では納得できない」などと述べ、町や議会に説明を求めた。
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