プロ野球ドラフト 吉田(森中出身)オリ5位指名
update 2013/10/25 10:19
【東京】プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議が24日、東京都内のホテルで開かれ、森中卒で中学硬式野球の函館東シニア出身の吉田雄人外野手(18)=北照高3年=が大阪オリックス・バッファローズに5位で指名された。ドラフトで道南関係の選手が指名されたのは、北海高―七飯中卒の鍵谷陽平投手(23、北海道日本ハムファイターズ)に続き2年連続。
■家族の夢、結実
吉田の親族や友人ら14人が見守る中、ついにそのときは訪れた。
父・次寿さん(50)の影響を受け、小学1年時に地元の少年団、森クラブに入り、野球の魅力に吸い込まれた。中学時には函館東リトルシニアに所属、投手兼外野手として活躍した。次寿さんは「プロの夢を実現させるため、中学のころから硬式野球をやらせた。土日の練習のほか、家でも自分が厳しく教えた」と話す。母・恵美子さん(50)は「中学のころは、体を作るために1日5食は食べていた。」と当時を振り返る。
右投げ左打ち。強靭(じん)な脚力と丈夫な肩が武器で、巧みに打球を打ち分ける技術も併せ持つ。北照高に進学後は、1年の夏から背番号18で、ベンチ入り。2年の春には初の甲子園を経験。その才能を次第に開花させていった。
3年の春夏を含め、3度の甲子園を経験した。今年2度の甲子園では、主将としてリーダーシップを発揮。2013年春のセンバツでは3試合を戦い、ベスト8を経験。この時に、幼いころからの夢だったプロ入りの意志を固めた。
今年8、9月に行われた18歳以下の世界選手権大会では、外野手として日本代表に選ばれた。1番打者として臨み、9試合に出場。打率3割6分4厘、6打点の活躍で日本の準優勝に一役買った。その実力を世界の舞台で示して、プロ野球からの注目をさらに集め、夢の実現を手もとにぐっと引き寄せた。
オリックスが指名したとの一報が自宅に届き、恵美子さんは「このまま呼ばれないのかと不安もあった。とにかくどこでもいいので入ってほしかった。本当にうれしい」と笑顔を見せた。吉田本人と携帯電話で話した次寿さんは「いままで厳しくしてごめんな。これからも応援してる」と伝えた。
次寿さんは取材陣を前に「夢のスタートラインに立つことができた。今まで以上に厳しい世界が待ち受けていると思うが、もっと努力を重ねて、さらなる高みまで駆け上がってほしい。目標は大きいほうがいいと教えてきた。イチローのような選手になってほしい」と息子に激励の言葉を贈った。
<吉田雄人(よしだ・ゆうと)>1995年4月21日森町生まれ。身長178a、体重73`。右投げ左打ち。小学1年から森クラブ野球少年団で野球を始めた。中学時代は函館東リトルシニアで投手と外野手で活躍。北照高では2012年春、13年春・夏の計3回甲子園に出場。広角に打ち分ける打撃で、甲子園では5試合で16打数8安打、打率5割の成績を残した。高校通算8本塁打、遠投は105b、50b走は6秒2で、俊足巧打堅守の外野手として注目を浴びた。家族は父・次寿さん、母・恵美子さん、姉・結実さん。
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