道南の映像 需要増に対応「ビデオ・ザ・キッド」18市町撮影開始
update 2013/10/25 10:17
映像製作会社「ビデオ・ザ・キッド」(函館市杉並町、藤田道子社長)は、道南各地の自然や建造物、イベントの映像を撮りためて、提供する「南北海道映像バンク」というプロジェクトをスタートさせた。2016年3月の北海道新幹線開業が近づけば、全国のマスメディアの関心が道南地域に集まり、映像の需要も増えることが見込まれる。プロジェクトは、撮影した映像でさまざまな要望に対応するというものだ。
マスメディアなどからの撮影、映像提供依頼に応えるほか、映像や動画を使って全国に情報を発信したい道南の企業、団体、自治体にも撮影したものを提供し、素材として活用してもらう。そのほか、ロケハン(撮影場所探し)や地域の話題の提供といったコンサルティング業務も含めた。映像製作では多くの実績を持つ同社。藤田社長は「質の高い映像、編集技術を提供できる」と話す。
プロジェクトにはデザイン会社「彩紋」(桔梗町、松田悟社長)も参加。道南では珍しい空撮用の機材「ミクロコプター」を所有しており、俯瞰のダイナミックな映像を撮影できることも特徴。
23日には木古内、江差、七飯町大沼でサンプル映像の撮影を開始。木古内町ではミクロコプターを使って上空から函館方面に延びる新幹線の高架や新幹線駅の工事の様子、街並みを収録。江差町ではかもめ島や開陽丸もカメラに収めた。
カメラマンの藤田恭吾さんは「普段は見ることのできない角度、視点の映像はインパクトがある」と手応えを語る。これから1年かけて道南18市町を回り、地域の魅力を伝える映像を撮影していく計画だ。「自治体とも協力し、それぞれの地域の観光振興にも役立てていきたい」と藤田社長。
今回のプロジェクトは、新幹線開業を見据え、まちづくりの担い手を育成する北海道新幹線新函館開業対策推進機構の事業「新幹線開業はこだて魅力創造ゼミナール(はこゼミ)」に参加した恭吾さんのアイデア。ゼミのワークショップを通して事業プランを練ってきた。「映像分野で地域を盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
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