TFT―HAKODATE 来月から活動本格化

update 2013/10/22 13:34


 世界的な食の不均衡問題の解消を目指した学生団体「TFT―HAKODATE」(矢田部創代表、23人)が11月から本格的な活動をスタートさせる。北大水産学部や道教育大函館校の学生がメンバーで、市内の米穀店の協力を得て、利益の一部をウガンダやエチオピアなどの給食事業支援に充てることなどを計画している。北大水産学部3年の矢田部代表(21)は「活動を広げるため、もっと多くの学生が参加してくれたらうれしい」としている。

 矢田部代表によると、世界では約10億人が飢餓に苦しむ一方、先進国を中心にほぼ同数の人々が食に起因する生活習慣病にかかっている現実があるという。  TFT―HAKODATEは今年7月に設立。12年に設立されたTFT―HOKKAIDO(札幌)に参加していた矢田部代表が「函館でも学生の力で活動したい」と公立はこだて未来大のドミニク・バゲンダ准教授(ウガンダ出身)らの協力を得て、趣旨に賛同する学生を集めた。副代表の道教育大函館校2年、岡崎航さん(19)は「自分が食べたメニューが誰かの命をつなぐことになるのは素敵なことだと思った」と参加の動機を語る。

 11月からは本格的な活動を開始。「ふっくりんこ」や「ゆめぴりか」など道産米を中心に扱うヤママル田中米穀店(亀田町7)と提携し、1カ月限定のTFTプログラム「RICE FOR TWO」をスタートさせる。客がコメ5`を購入するたびに、同店が利益の中から20円を寄付する。同店の田中ユサさん(52)は「学生が自分たちで考えて実行していることを応援できれば」と協力を決めた。

 矢田部代表は「さまざまなイベントに積極的に出展し、認知度を上げて活動への理解を得られるよう努力を続けたい」と意気込んでいる。ホームページは http://tft-hakodate.jimdo.com/

 ◆TFT Table For Two(=2人の食卓)の略。日本発の社会貢献運動で、2007年にNPO法人TFTインターナショナル(東京)が設立された。取り組みの根幹となるTFTプログラムは先進国でヘルシーメニューを提供し、売り上げの一部(20円または数%)を寄付金としてウガンダやエチオピア、ケニアなど5カ国の学校給食事業の支援にあてるしくみで、食の不均衡問題を解決する1つの方法として提案している。

提供 - 函館新聞社


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