函高専「春潮寮」改修進む 遠隔地の生徒呼び込め
update 2013/10/21 10:13
函館高専(岩熊敏夫校長)は、学生寮「春潮(しゅんちょう)寮」の改修工事を進めている。既に管理棟が完成し、17日から使用を始めた。残る居室も近く発注し、年度内に全ての改修工事を終える計画。男女寮の完全分離を実現し、遠隔地から入学する学生をさらに増やす考えだ。
2009年度から5カ年計画で段階的に改修を進め、13年度が最終年度。管理棟はこれまで男女兼用だった玄関を、女子玄関を新設したことで男女棟は完全に分離された。また、男子寮の大幅リニューアルに着手し、浴室や厨房(ちゅうぼう)を配置変更したほか、食堂の位置をずらして研修室を設けた。
研修室は1、2年専用で40人が収容でき、一斉学習(月〜木曜午後9〜10時半)などに使う。寮祭や追い出しコンパの際には、食堂との間にある間仕切りを移動させて250人が広々とくつろげる。
居室はA〜D棟(3階建て)あり、A棟(女子1人部屋)、B棟(男子1年2人部屋)、D棟(男子4、5年1人部屋)が既に改修済み。残るC棟(男子2、3年居住)は1階が12年度に完成、2、3階部分の改修が年度内に完了する見通し。C棟は改修により従来の3人部屋から2人部屋となり、部屋数も21から30に増加。補食室と談話室も新設する。
春潮寮は1963年に竣工(しゅんこう)。現在は本科生179人(うち女子37人)が在寮。機械工学科3年の向田直将君(17)は「全体的にきれいになり、過ごしやすい。浴室内のシャワーの個数が増えたのがうれしい」と笑顔を見せる。
副校長(寮務主事)の渡辺力教授は「寮施設の充実により、札幌や青森圏をはじめとする遠隔地からの学生をもっと増やしたい。子どもを安心して預けてもらいたい」と話している。
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