新井満さん 市文学館に直筆原稿寄贈
update 2013/10/17 10:10
【七飯】ヒット曲「千の風になって」を訳詞した七飯町大沼在住の作家、新井満さん(67)が、2011年11月に出版した「希望の木」の直筆原稿を函館市文学館(末広町)に寄贈した。11月17日まで館内で展示している。
希望の木は、同年3月の東日本大震災の津波被害に遭った約7万本の防潮林「高田松原」=岩手県陸前高田市=の中で、唯一生き残った「一本松」をつづった散文詩。
松原を人間社会の家族や仲間としてとらえ、孤独に陥った一本松が、悲しみを乗り越えて、希望の木として生きる姿を物語にした。
新井さんは常に4Bの鉛筆か筆ペンで原稿を執筆する。希望の木は大沼の自宅で創作し、400字詰め原稿用紙20枚につづった。
文学館では、出版社に出稿した時の原稿がそのまま展示されている。一部、出版時と異なる言い回しや文章も見られ、直前まで加筆、訂正していたことがうかがえる。
新井さんは「活字の文と生原稿の違いに着目しながら見てほしい」と話す。
同館の藤井良江館長は「価値のある直筆原稿を寄贈していただきありがたい。大切に保管していくとともに、多くの市民に見ていただくよう呼び掛けたい」と話している。
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