「冷凍」だったんそば始めます、七飯の「大中山ふでむら」

update 2013/10/16 09:57


 【七飯】七飯町のそば店「大中山ふでむら」(筆村千恵子社長)は、冷凍だったんそばの開発に乗り出した。同店の人気商品のだったんそばを冷凍にして製品化。さらに町内の宅配事業者と連携し、家まで配達するという新サービスも展開する計画だ。筆村社長は「時間に余裕のない主婦にぴったり。そばによる新しい生活を提案していきたい」と意気込んでいる。

 同社のだったんそばは森町産。無添加で豊かな風味が特徴。2001年にメニューに加え、生そばの販売も行ってきたが、日持ちしないことが課題だった。そこで道立工業技術センター(函館市桔梗町)と共同研究を開始し、賞味期限を5日、2週間と延ばしてきた経緯がある。さらに販路を拡大させるため、冷凍めんの製造に取り組むことにした。

 風味が落ちないように、これまでのめんとは製法を変えるなど試行錯誤を繰り返している。今後、同センターと共同で保存試験、細菌検査を行うほか、日本食品分析センターにカロリーや糖質などの検査を依頼し、完成を目指す。

 天使大学(札幌)と同センターの研究で、ごはんや一般的なそばよりも血糖値の上昇を抑える効果があることも分かっている。筆村社長は「安全、安心で体に優しい食べ物としてアピールしていきたい」と話す。

 冷凍したそばは、つゆを加えて温めるだけ。手間も時間もかからないため、家事や介護などで忙しい主婦をターゲットに宅配も始める。味はうめおろし、カレーそば、かしわそばの3種類を用意。「家にいながら、時間をかけずに店の本格的な味を楽しんでもらる」と筆村社長。

 同店の計画は先月、中小企業庁の小規模事業者活性化補助金に採択された。来年3月までに宅配サービスの開始を予定している。

 冷凍することで賞味期限の問題もクリアし、土産品としても最適になった。筆村社長は「北海道新幹線開業を見据え、町の特産品としても売り出していきたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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