活イカ輸出に成功…タイの道南産品アンテナショップ向け
update 2013/10/10 10:01
函館市内の食品関連企業などが、タイ・バンコクで運営する道南産品アンテナショップ「北海道マートバンコク」向けに、イカを生きたまま輸出する実証実験を行い、成功したことが分かった。活イカの海外輸出は珍しい取り組みで、関係者は「函館から、今後大きな鮮魚輸出の発展につなげていきたい」と期待を寄せている。
アンテナショップは一般財団法人の北海道食品開発流通地興(谷沢広代表理事)が中心となり、函館の食品関連企業と連携して展開。バンコクの日本人街に約50平方メートルの店舗を構えており、現地の食品卸会社が運営、販売を請け負っている。
9月末から海産物を中心に航空輸送を開始した中、「鮮度を保ったまま現地で提供できないか」(同法人)と、活イカの輸出を計画。今月3日に市内で活イカ4杯を仕入れた後、ロケット型の袋に海水と酸素を注入してパック詰めする方法で行った。市内で原産地証明を取得した後、他の海産物とともに航空便でタイに送り、翌日朝に到着した。
谷沢代表らがバンコクに飛び、店で受け取ったところ、イカの“生存”を確認。その日のうちに日本食レストランで試食し、函館とほぼ変わらない状態で提供できることを示した。
現地の卸会社「デリカ・タイランド・コーポレーション」の川端理社長は取材に対し「タイでは普段食べられないものが食べられるようになる。コスト面で問題はあるがインパクトは大きく、現地でも何らかの反応は出てくるのでは」と喜ぶ。
イカを送ったサンフーズ(函館)の小林真実社長は輸出成功を受け「発送システムはほぼ確立できた。今後本格的に注文を受けていき、納品対応をしていきたい」と意欲を示している。
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