佐藤泰志の墓前に報告 きょう映画公開
update 2013/9/28 10:06
函館出身の小説家・佐藤泰志(1949〜90年)のドキュメンタリー映画「書くことの重さ〜作家 佐藤泰志」に出演した村上新悟さん(38)らが27日、佐藤が眠る東山墓園などのゆかりの地を巡った。村上さんは「お墓の前で自分のような人間が泰志さんを演じてよかったのかと聞いてみたら、苦笑いをしていた」と感じたという。
村上春樹、中上健次らと並び評されながらも、文学賞に恵まれず自らの命を絶った不遇の小説家、佐藤の生きざまを描いたドキュメンタリー映画。函館では全国に先駆けて、28日に市内本町の映画館・シネマアイリスで公開される。
27日は、同映画で高校時から30代までの佐藤を演じた村上さんのほか、料亭の女中役の樋口泰子さん(37)、作家の木爾チレンさん(26)が佐藤の墓や、遺品を展示している函館市文学館などを訪れ、足跡をたどった。
同日夜には、市内若松町のバー「杉の子」で佐藤作品の朗読会も行われ、「君の鳥はうたえる」「そこのみにて光輝く」の一部分を村上さんと樋口さんが読み上げ、訪れた観客が聞き入った。
28日は、シネマアイリスで午後12時55分から村上さんらによる舞台あいさつ後、上映される。問い合わせは、同映画館(TEL0138・31・6761)まで。
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