線路幅超過 基準の2倍、大沼貨物脱線
update 2013/9/26 10:02
七飯町のJR函館線大沼駅構内で発生した貨物列車脱線事故で、国土交通省の運輸安全委員会は25日、脱線した原因の調査状況を発表した。事故後の測定で、レール幅がJR北海道の社内基準の約2倍に当たる37ミリ広がっていたことが分かった。
事故発生翌日の20日から2日間にわたって、鉄道事故調査官2人を現地に派遣。脱線した6〜9両目のほか、レールなどの状況を調べていた。
同委員会によると、ポイントから大沼駅方向に約8メートルの左レール下に、線状の傷が複数認められた。車輪が脱線した際についた傷の可能性が高いという。
現場のレール幅は通常1067ミリ。これより19ミリ以上広がると、脱線の恐れがあるため、JRは早急な補修が必要と定めている。脱線地点の付近では、この基準値の約2倍に当たる37ミリまでに広がっていた。同委員会は、列車脱線時に、レールが押し広げられて、幅が拡大した可能性もあるとしている。
昨年10月にJR北海道が行った現場付近の定期検査では、線路幅の広がりが20ミリ、今年6月の検査では同25ミリとそれぞれ基準を超えていたことが明らかになっている。
同委員会はレールや車両の損傷、運転速度、管理状況などをさらに詳しく分析し、脱線原因を調べていく。
脱線事故は19日夜に発生。帯広発埼玉熊谷ターミナル行き貨物列車(18両編成)のうち、6両目から9両目までの貨車4両が脱線した。この事故で、函館線は七飯―大沼公園間が21日夕まで約2日間、不通となった。
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