旧函館区公会堂、来年度に耐震診断へ

update 2013/9/19 10:12


 函館市議会の決算特別委員会(見付宗弥委員長)が18日から始まり、初日は総務常任委員会所管分を審査した。この中で市教委は、国の重要文化財(重文)に指定されている旧函館区公会堂(元町)に関し、来年度に耐震診断を行う意向を示すとともに、指定管理者の公募を検討する考えを明らかにした。

 工藤恵美氏(市政クラブ)の質問に答えた。

 公会堂は1910(明治43)年に建造。木造2階建てで、青みがかった灰色と黄色の塗装が特徴的な和洋折衷の建築様式で、74年に重文に指定されている。

 80〜82年に3億5500万円を投じて大規模改修を実施したが、改修から30年経過した現在は外壁のはがれや柱の腐食、雨漏りが目立ち、市は11年度に500万円をかけ、大規模改修に向けた本格調査を行っている。

 市教委によると、文化庁は昨年6月、東日本大震災を受けて重文を補修する際に耐震診断が必要とする指針をまとめており、耐震診断後に必要に応じて工事を行う方針。

 これに伴い、現在市文化・スポーツ振興財団が行っている指定管理に関しても公募を検討する。市生涯学習文化課は「財団は施設の状況などを熟知して適切に管理しているが、指定管理者制度導入から7年経過し、多くの民間団体が公の施設の管理に参入している。公募化により一層の集客が期待できる」と答弁。耐震診断の結果などを考慮しながら、公募時期を検討するとした。

 ◎避難所への発電機、年度内に設置へ

 委員会ではこのほか、板倉一幸氏(民主・市民ネット)が避難所への発電機の設置状況についてただし、市総務部は昨年度に9基購入して117カ所中26基を設置し、「残り91基は本年度内に配置する予定」と述べた。

 また市役所本庁舎や小学校など38基設置している「避難所・避難地マップ」に関し、板倉氏は「本庁舎前のマップは方角が逆で、混乱を呼ぶ表示だ」と指摘。同部は「地図も含めて最新の情報に修正したい」とした。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです