高村さん、道内初 だしソムリエ3、4級取得
update 2013/9/17 10:11
食育やメニュー開発を手掛けるフード・コミュニケーション(函館市本通4)の高村亨代表(38)が、だしソムリエ3、4級を同時取得した。料理の決め手となる、だしの確かな知識を持つ専門家を育成する民間資格で、3級取得は道内で初めてという。
資格検定は、2010年3月に設立された「だしソムリエ協会」(東京)が主催。あまり知られておらず、現在は4級(初心者)と3級(初心者・中級者)が取得でき、2級(中級者)と1級(上級者)は準備中。フードアナリスト1級や野菜ソムリエ、食育インストラクターなどの資格を持つ高村さんが、仕事に生かせる資格として受験を決意。一大産地のマコンブが身近なことも受験するきっかけとなった。
7月下旬に東京で2日間の養成講座を受講後、検定試験に挑んだ。両級とも筆記問題とテイスティングがあり、3級の筆記ではだしをテーマに論文も課された。どちらも見事に合格し、認定証書を受け取った。事前に送られてきたテキストで猛勉強し、テイスティングの練習も欠かさなかった。3級のテイスティングではマコンブ、利尻コンブ、羅臼コンブ、日高コンブの味を見極めることも試された。
高村さんは「だしは全ての料理のベースになり、だしが変わると料理の味もガラッと変わってしまう」と大切さを強調する。
一般的なコンブ、かつお節、干しシイタケに限らず「食材から取れるもの全てがだしになる」という。仕事でも道産野菜を使っただしを研究開発しており、さらに野菜だしをレシピに応用したい考えだ。
高村さんは「薄れていく天然だしの文化を多くの人に伝えていきたい。準備が整い次第、2級、1級取得にも挑戦したい」と意気込んでいる。
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