進む高齢化 増える対象者 敬老会ピンチ
update 2013/9/16 10:23
敬老の日に合わせ、函館市内の各町会が開催する高齢者の長寿や健康を祝う「敬老会」。近年、高齢化の進展に伴って異変が起きている。対象者が増えすぎて予算や運営上の問題により会の開催を断念するケースや、将来の運営への不安が表面化するなど、各町会は対応に頭を悩ませている。
美原町会(若松均会長)の今年の敬老祝い対象者は1320人(75歳以上)。対象者の増加に伴って毎年開いていた敬老会を中止し、替わりに記念品を14〜18日に配る。
敬老会を担当する福祉部長の東洋子さん(72)は「対象人数が増え、少ない役員では災害などがあったときに対応ができない可能性がある。若い世代の町会加入者も少なく、仕方がないのかもしれない」と残念がる。
本町会(大川鐵男会長)では80歳、88歳、90歳を対象者に、敬老祝いの記念品を14日に配った。以前は78歳以上を対象にしていたが、経費などの問題で対象者の年齢を引き上げた。大川会長は「高齢者も多くなり、気持ちはあるが皆さんに配れない状況。会員が減少傾向なのも要因」と話す。
本通町会(志賀谷隆会長)では14日、敬老会を開き、約80人が楽しんだ。福祉部長の来本彬孝さん(75)は「今までこの形で続けてこられたが、町会の高齢化も進んでおり、今後も続けていけるか分からない」と不安を口にする一方、「それでもやはり年配者を大切にしたいと思う。町会の一大行事なので敬老会を楽しみにしてもらいたい。もっと若い人が町会に入ってきてくれれば、希望が持てる」と期待を込める。
今年も形式を変えず、7日に敬老の集いを開催した青柳町会の村本朝次郎会長は「高齢者が年々増えているが、皆さんが元気で参加してくれてうれしい」と話し、来年の開催に意欲を示していた。
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