縁桂の散策路、復旧早まる

update 2013/9/13 10:31


 【乙部】8月18日の集中豪雨による川の決壊や土砂流出で、乙部町の「縁桂(えんかつら)」に向かう散策路が被害を受けた問題で、町は12日、国が来秋にも再整備を終え、一般開放する見通しを明らかにした。

 同日開会した、定例町議会の行政報告で、寺島光一郎町長が「来年の秋のフェスティバルには完成させたいと聞いている」と述べた。

 災害発生直後、一帯を整備する国は、完全復旧に2年以上要する見通しを示していたが、縁桂を軸に地域振興や住民交流などに力を入れる町と道の強い働きかけによって、国が迅速に対応する形だ。

 縁桂の一帯は、風景林として国のレクリエーションの森で、約1`の遊歩道は桧山森林管理署が10年以上前に整備。同署などによると11月にも治山工事が優先の復旧に入り、縁桂までの道のりは、ほぼ現ルートを生かした道幅のコンパクトな散策路になるという。

 費用は未定だが、地元関係者によると「災害前の遊歩道や駐車場、東屋などの一連の費用は7000万から8000万円だったと記憶している」とする。

 縁桂の細い根がむきだしになるなどの被害には、住民有志と町、同署などが災害発生直後から連携し、樹木医の指示で土のうを積むなどの処置を講じている。

提供 - 函館新聞社


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