東日本大震災発生から2年半 市仏教会が3回忌法要
update 2013/9/12 10:33
東日本大震災発生から11日で2年半が経過した。震災を風化させず、供養と復興をあらためて考えてもらおうと、函館市仏教会(木村清孝会長)は同日、西別院文化会館で大震災3回忌法要を行った。市民約150が参列し、犠牲者の冥福を祈った。
函館別院の田中明宏さんら17人の僧侶が壇上で読経する中、参列者は焼香を行い、犠牲者の冥福とその家族の心の復興を願いながら手を合わせた。
また、会場には募金箱が置かれ、集まった募金は同日、被災地復興のための義援金として日本赤十字社函館市地区に届けた。
同会理事の岡真行さん(妙見寺)は「震災は忘れてはいけないこと。仏教会として、今後も復興の助けになるような行動を起こしていきたい」とあいさつした。
その後、岩手県釜石市の千葉淳さんが「遺体安置所での寄り添いと救い〜必ずまた会える」と題した講演を行った。
千葉さんは震災後にボランティアとして遺体安置所の管理人を務めた。震災後に次々と遺体が運ばれてくる悲惨な状況や、家族が引き取るまで遺体に声を掛け続けながら寄り添った体験などを涙ながらに話し、来場者も目頭を押さえながら聞き入っていた。
参列した市内万代町の山本眞紀子さん(68)は「突然の災害は私たちの身にも起こりえること。1日1日を大切にしていこうとあらためて感じました」と話していた。
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