函館アリーナ 整備費5億円増 市議会委で可決
update 2013/9/7 10:11
函館市は6日、函館アリーナ建設主体工事の入札不調に伴い、建築資材高騰に対応するため5億2700万円の整備費増額を市議会に提案した。議会は同日、総務常任委員会(斉藤明男委員長)を開いて審議を行い、全会一致で可決した。しかし、6月に続いての整備費増額に対し、各委員から厳しい指摘が相次いだ。
アリーナ建設工事は8月に応札がなかったことを受けて、今月3日に再入札を実施。共同企業体(JV)2者が参加したが、ともに予定価格を約3〜5億円上回る金額を提示したため、無効となった。
委員会では、再入札が不調に終わった同日に市が工事費増額を決めたことに対し、各委員は「初めから予算不足が分かっていたのでは」などと指摘。政田郁夫市教委生涯学習部長は「競争性を持たせるため、予定価格を変更せずに参加要件を緩和することで(予定価格に)収まるとみていた」、山田潤一財務部長は「万が一を想定して金額を計算していた」と述べた。
また阿部善一氏(民主・市民ネット)は、増額分が3日の入札に参加したJV1者の応札額とほぼ同額に当たると指摘し「低い方に合わせるべきでは」とただしたが、山田部長は「型枠工事などの積算をし直した。応札したJVの価格を元にしたものではない」と述べ、理解を求めた。
市は9日の本会議での採決後、10日に再公告、24日に再入札を行う考え。工事費増額について政田部長は「道単価と実勢価格との乖離(かいり)は埋まったと考えており、入札は成立すると思う」との見通しを示した。能登谷公氏(市政クラブ)の質問に答えた。
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