スルメイカ夏枯れ…道南太平洋8月下旬
update 2013/8/31 10:47
道南太平洋の8月下旬のスルメイカ分布密度が昨年を下回り、2008年以降では3番目に低かったことが、道総研函館、釧路両水試の調査で分かった。海水温が高く、夏枯れ状態に入ったのが要因とみられる。
函館水試の試験調査船「金星丸」と釧路水試の「北辰丸」が21〜24日に調査した。
4地点(函館市木直沖、青森県下北半島東沖、日高管内浦河沖、函館沖)のイカ釣り機1台1時間当たりの漁獲数の平均は3・1匹で、昨年平均の4・8匹を下回り、08年以降では10年、11年に次いで低かった。木直沖が2・7匹、函館沖が1・5匹となり、最も高かったのは浦河沖の5・0匹。
イカの分布の目安となる水深50メートルの水温は13・6〜21・2度(昨年11・8〜19・4度)で、全地点で昨年を上回った。下北半島以南は20度を超えており、21度を超す海域も。イカが生きられるのは21度程度が限界で、水深50メートルでもそれに近い水温になっている。
函館水試の澤村正幸研究主任は「高水温が続けば、群れの南下が遅れて夏枯れの長期化、深刻化が懸念される。昨年のパターンの繰り返しにならないか注意が必要」と話している。
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