旧相馬邸でライトアップ実験
update 2013/8/29 10:16
函館市地球温暖化対策地域推進協議会(松原仁会長)は28日、伝統的建造物「旧相馬邸」(元町33)のライトアップ実証実験に向けた事前評価を実施した。協議会委員や市関係者ら約20人が参加。二酸化炭素排出量の少ない発光ダイオード(LED)照明を2色用意し、建物の見え方の違いや周辺との調和などを確かめた。
同協議会の作業部会「光の街はこだてあかりプロジェクト構想検討部会」(赤石哲明部会長)は3月、旧相馬邸をモデル施設として、検証することを報告書に盛り込んだ。赤石部会長(36)は「函館の観光産業と省エネのバランスをみる意義のある取り組み」と話す。
照明は、東芝ライテックが提供し、建物の正面玄関と隣接する洋館、蔵付近に計6基を設置。電球色と白色の2色のLEDを用意した。市環境部によると、従来のライトアップ用照明と比較して、消費電力は電球色で66%、白色で69%抑えることができるとし、同社は「従来品と見え方にはほとんど変わりはない」とする。
ライトアップされた建物は、電球色は温かみのある柔らかな印象を残し、白色は建物の趣を際立たせた。参加者はさまざまな角度から建物を眺めて、意見を交わした。同施設館長の東出伸司さん(73)は「想定以上の明るさ。周辺はこれまで暗かったが、観光客に感動とインパクトを与えることができる」と喜んだ。
事前評価は29日も継続し、函館山からの見え方の違いを検証。実証実験は9月以降に電球色から始め、白色に切り替える際にライトアップ鑑賞デーとして施設開放を予定、市民アンケートも実施する。
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