湯川海水浴場 今季2万300人利用 過去最低 前年比1万1千人減

update 2013/8/28 10:14


 函館市教委は、市内に2カ所ある海水浴場の今シーズンの利用状況をまとめた。本年度限りでの廃止が検討されている湯川海水浴場は前年度比1万1031人減の2万336人で、1995年の開設以来最低の人数となった。入舟町前浜海水浴場は同161人減の2793人だった。市教委は7月下旬の悪天候が響いたとみている。

 遊泳期間は湯川が7月20日から、入舟は同25日からで、いずれも8月18日に終了した。

 湯川は7月の利用客が3578人と、前年比で7320人減と大幅な落ち込み。開設した週は天候に恵まれたものの、以降は集客が見込める週末に悪天候や低温が続いた。これまでのシーズン最低は2002年の2万2673人(開設56日間)だった。

 市教委スポーツ振興課は「一番集客の多い時期に天気が悪く、家族連れの客足が鈍くなった」とみている。

 湯川海水浴場はネットの維持に毎年4000〜5000万円の経費がかかるとして、本年度限りでの廃止が検討されている一方、銭亀沢地区の有志が署名活動などを行って存続を求めている。

 工藤寿樹市長は27日の定例会見で、「いつまでネットが持つかが問題で、億単位での更新は厳しい」との認識を示す一方、現段階で廃止は決めていないとし、「存続を求める意見もあるので、整理しながら検討したい」と述べるにとどめた。

提供 - 函館新聞社


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