野外劇閉幕 1万人届かず

update 2013/8/13 10:24


 第26回市民創作「函館野外劇」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)の最終日が11日、五稜郭跡の特設ステージで開かれた。この日は追加公演として行われ、897人が函館の歴史絵巻を楽しんだ。今年は全10回公演で計8111人の来場となり、目標の1万には届かなかった。

 10日前に追加公演が決まり、この日は函大付属柏稜、函館中部の両校野球部員が加わりキャスト不足をカバーした。終演後、同会の中村由紀夫理事長が「雨天中止が2回あり、ご迷惑をかけた。会としてさまざまな問題に直面しているが、函館にとって大切なイベントである野外劇は続けたい。来年もここでお会いしましょう」とあいさつした。

 今年は野外劇の会前理事長で、野外劇提唱者の故フィリップ・グロードさん追悼公演として7月5日に開幕。序盤の観客数は多かったが、7月下旬以降は天候不順や市内でイベントが重なったことで伸び悩んだ。昨年は12回公演で8403人で、総数は減ったが、1回当たりの人数は昨年の約700人から811人と増えた。

 フィナーレで大きな拍手を送っていた市内桔梗町の主婦、高橋洋美さん(62)は「2、3年前から公演実施が厳しいと聞いていたが、何とか残してほしい。道外客誘致など、早くからPR活動すれば効果があると思う」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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