姥神大神宮渡御祭が開幕

update 2013/8/10 10:19


 【江差】北前船時代の栄華を伝える姥神大神宮渡御祭が9日、開幕した。10、11の両日は大神宮のみこし行列に13台の山車(やま)が付き従い、町内を巡行する。

 初日は早朝、豪雨に見舞われたが、正午過ぎに天候は回復。魂入れ後の山車が、笛と太鼓の祭りばやしに合わせて、各町内会を練り歩いた。

 新地と円山、緑丘の3町内会でつくる「政宗山」は総勢80人が参加。昨年は山車引廻大賞に輝き、「今年も気持ちを一つに頑張る」と新・頭取の増田浩伸さん(49)。江差中1年の中川ひなたさん(12)も「歴史的なものを続ける、参加できることの喜びを感じている。今朝の雨でどうなるか心配したけど、雨が止んで良かった」と笑顔だった。

 本祭の10日は、午後0時半ごろから「下町巡行(したまちじゅんこう)」。いにしえ街道を巡り、同8時ごろには愛宕町商店街に山車がそろう。同10時からは大神宮で、たいまつを手にした白衣姿の若者を先頭に、巡行を終えたみこしを拝殿に納める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」を行う。

 11日は午前11時20分から「上町巡行(うえまちじゅんこう)」。海岸沿いを巡り、午後9時ごろには、灯火に彩られた山車が新地町の繁華街に集結、3日間にわたる祭礼の熱気は最高潮を迎える。

提供 - 函館新聞社


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